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電子回路(5D) +10V から±5V を作る方法
Batt Top
Cir Top
Rail Spritter-3 正負の負荷電流のバランスが取れている場合

■正負出力に同じ 100 Ω を負荷した場合、
各抵抗に負荷電流 50mA が流れますが
OpeAmp やトランジスタ には流れません。

Rail Spritter-7 無負荷時の各部の電流




■アナログ・デジタル の混載回路では両電源OP Amp を使う機会も意外と多いものです。この場合1/2Vcc
 作る方法と±電源を作る方法の二通りありますがここでは±電源を作る良い方法
(仮想 GND 方式)
 考えられていますので参考にしてください。
■正側 (+5V) の負荷を 50 Ωとした場合、
負側
(-5V) 100 Ωより 50mA 電流が
増加します。その増加分は トランジスタ Q2
流れてその差分を補い出力電圧を保ちます。
Rail Spritter-4 正の負荷電流が多い場合
■負側 (-5V) の負荷を 50 Ωとした場合、
負側
(+5V)100 Ωより 50mA 電流が
増加します。
その増加分は トランジスタ Q1 がその差分を補い
出力電圧を保ちます。
Rail Spritter-5 負の負荷電流が多い場合
■たとえ負荷電流がトランジスタ の定格を大きく
 超えた場合でも、正負電流がバランス 良く
 流れている時はトランジスタ には電流は流れない
 ので基の電源の容量まで使う事が出来ます。
Rail Spritter-6 正負の負荷電流がトランジスタの定格を超えた場合
■左図の値は実測値では無く 2N2222
 2N2907A を使用したシミュレート 結果に基ずく
 電流値です。
製作例
■二次側にセンタータップやニ巻線の無い
 AC100V 入力ののトランス にを使って
 ±電源を得ています。
OpeAmp NE5532AN 単体の場合、定格でPD=780mW、負荷抵抗600 Ωとして取れる最大電流は
 √0.78/600=36mA です。ただし、これは正負の消費電流のバランス が崩れた時に
 その電流の差の成分だけが OpeAmp の負荷電流として流れるので正負の電流が等しい時は、
 OpeAmp
の負荷としての電流は流れません。
+10V の電源入力の0V(Gnd)
 ±5V
出力側の Gnd は接続されていないので
 分離して使う必要があるので注意が必要です。
 OpeAmp を単電源で動作させ出力の
 1/2Vcc
(5V) を仮想 Gnd として使います。
Rail Spritter-1 仮想 GND 方式 の特徴
Rail Spritter-2 トランジスタの Buff を付けて電流 Up

■汎用トランジスタを Buff として追加して
 電流の増加を図っています。
 2SC18152SA1015 でアンバランス 電流が
 100mA
までの使用が可能となります。

Comment
■色々な雑誌や図書にも登場する標準的な回路ですがデジタルとの相性も良く
 アナログ技術者必須の±電源です。
+5V をロジック 電源などに使い正側の電流が増え、トランジスタ の定格を越えそうになった時は
 負側に抵抗を負荷して電流バランス を取ればトランジスタ の定格を気にせず使えます。
Note
Schematic


LE-11417

PN2222   iCmax=0.6A
PN2907A  iCmax=-0.8A

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